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アメリカに拠点を置く、レース用ヨットのデザインチーム、ファー・ヨット・デザイン(FYD)が2011/2012 ボルボ・オーシャン・レースに使用するアブダビ・オーシャン・レーシングのボルボ・オープン70の開発を受注した。アブダビが観光局(ADTA)主催のイベントに大きく貢献することが期待されている。25年を上回る経験を持つ業界大手の同社は、40を超えるワールド・チャンピオンシップを獲得。ボルボ・オーシャン・レース、アメリカズ・カップ、ヴェンディー・グローブ、シドニー・ホーバート・ヨット・レース、バルセロナ・ワールド・レース、トランサット・ジャック・ヴァーブ、コパー・デル・レイを始めとする国際グランプリにて多くの成功を収めてきました。FYDは現在、9月末の建造開始に向けて、5つのステージに分けたリサーチとデザインを進めている。
ADTAのムバラク・アル・ムハイリ局長は、“ファー・ヨット・デザインの持つ順応性と、2008/2009ボルボ・オーシャン・レース時以来感じてきた、より良いリサーチ/デザインを追求するための強い姿勢が、我々の求めるものと一致下と判断、同社をパートナーに選んだ、”とし、“ヨットの建造に関しては、9月上旬をメドに、中東、ヨーロッパ、東アジアから候補として上がっている6社のうちから決定する予定。”と語った。
FYDへの発注が決まったのは、ADTAが今回のアブダビ・オーシャンズ・レーシングのスキッパーに、2度にわたりオリンピックメダルを獲得した英国のイアン・ウォーカー氏の名を発表した直後。ウォーカー自身も、これまでの経験を活かし、リサーチ・デザイン・チームと協力、9ヶ月かけて39000NMの長距離を進むレースに挑む。
同社のプレジデントであるパトリック・ショーネシー氏率いるFYDチームは2008/2009ボルボ・オーシャン・レースにて、テレフォニカ・チームと共に素晴らしい成果を上げた。アブダビ・オーシャン・レーシングにおいても、大きく力を発揮するとみられ、その能力に期待がよせられている。
同社のチームが持つ力に関してショーネシーは、“2008/2009ボルボ・オーシャン・レースの際には、FYDチームが一丸となってボルボ・オープン70sの成功のために大きな時間を費やした。その経験がデザインという分野において物事を異なる角度から見るための良い経験となった。現場での経験は、新たな技術や知識となり、今後手掛けるR&Dプロジェクトにも活かされるだろう。”と語る。
又、“2011/2012のボルボ・オーシャン・レースは、素晴らしいチャレンジであり、計画的に作業を進めることで有利な立場に立てると考えている。アブダビ・オーシャン・レーシングがイアン・ウォーカーをはじめとする人材をチームに迎えたことは素晴らしい選択だった。チームは必ず、デザインから構造まですべての面において優れたレースをするだろう。”と述べた。
チームが直面する主な難関の一つは、2011/2012年度のキャンペーン・ルールの変更で、帆の数に関する規制。だが、同社は自信を持ってレースに挑むと語る。
セーリング界で14年、FYDでのデザイン経験21年のショーネシーは、“チームが使用できる帆の数に制限が設けられたことが大きな変更となったことは確かだ。この変更によって、帆の在庫調節はもちろん、帆そのものの質に関することなるレベルの配慮が必要となる。帆の在庫の調節は、レース中のヨットの能力を大きく左右する。”と説明。
又、ADTAは同レーシングイベントの技術マネージャーにイギリスのジェイソン・キャリントン氏を起用した。
キャリントンは、これまで5回にわたりボルボ・オーシャン・レース・ヨットの建造を監督。3つのキャンペーンプロジェクトマネージャを務め、又、各国で行われた30のレースイベントへの出場経験を持つ。
ADTAとウォーカーは現在、残りのクルーメンバーの採用を進めている。スポーティング・チームに1人、ショア・チームに2人のUAE出身者の採用することを決めており、採用プロセスは今月から開始されるとのこと。
今回のレースに加え、アブダビは、New Year2012ボルボ・オーシャン・レースに向けた計画も進めている。同レースにおいてアブダビは、37年の歴史を誇るイベントの、中東初のホームポートとなる。
2011/2012年度のレースは、2011年10月にスペインのアリカンテを出発、翌年夏にアイルランドのキャラウェイにて航海を終える。ボルボ・オープン70のレーシングは、プロのアスリートが世界中の海を渡る大規模イベント。激しい風に立ち向かいながら進む同レースは、“セーリングのエベレスト”としても広く知られている。
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